院長ご挨拶

院長
南野 淳
何処にいても安心して暮らせる地域包括ケアを目指して

医療・介護の分野における施設は様々な変遷を経て、高度医療機能を提供する急性期医療機関、リハビリテーション・居宅支援などを提供する回復期医療機関、長期療養を提供する慢性期医療機関、医療機能と生活施設としての機能を提供する介護医療院、介護を提供する介護系施設、在宅医療を支える在宅療養支援病院など、その機能を分化してきました。当地大村市では各医療機関、介護施設等がシームレスな連携を図り、その時々に何処にいても安心して暮らせる地域包括ケアを目指しています。当院もその一翼を担えるように日々変化をしています。
近年、地域医療構想など医療を取り巻く環境はめざましく変化しています。2023年GW後、我が国の新型コロナウイルス感染症対策もウィズコロナへ舵を切りました。しかし各医療機関は新型コロナウイルス感染症を、入院中弱者に対してはあまりにも感染力が強く、病原性は落ちたものの以前脅威と捉えています。報道されませんでしたが、2023年7月から9月にかけて大村市内でも、あとちょっとで救急医療が滞る手前までの事態が起きていました。市内各医療機関が連携し、若年者に対しての救急が止まらない様努力を続けて乗り越える事が出来ました。面会制限については厳しすぎるとお叱りをうけていましたが、各医療機関、流行の状況を見ながら徐々に解除しつつあります。当院も流行状況が落ち着いている場合、厚生労働省のガイドラインに沿って感染対策を取りながら、直接面会を再開しています。学校を中心に季節外れのインフルエンザ流行も続いており、新型コロナウイルス感染症とともに流行を注視しています。
入院環境より在宅医療へ安心して移行するための居宅調整や、在宅医療でご自宅での時間を長く維持できるようにする工夫は、地域の様々な職種と連携をとりながら実施する必要があります。当院はその様な労力を大切にしたいと思います。

令和5年12月