療養病棟

笑顔とふれあいを大切に、患者さんが安心して療養されることを願い、きめ細かな診療と看護を行います。

療養病棟とは

療養病棟は医療が必要な患者さんに対し、長期療養ができるような設備と、生活の視点を重視した医療・看護の提供体制を整えた病棟です。
急性期治療後も引き続き合併症の治療やリハビリテーションなどの医療が必要な方、在宅療養中に一時的に入院加療が必要となった方などが入院対象となります。

病棟の特徴

  • 患者さんの意思を尊重し、安心して療養生活が送れる環境を提供します。
  • 食べるリハビリに力を入れています。
  • リハビリの時間以外も、心身機能の維持・回復を目的とした継続的なケアを行います。
  • 患者さんご本人が居たい場所での生活を支援し、患者さん・ご家族の不安や負担を軽減します。
患者さんの意思を尊重し、安心して療養できる環境

患者さんの意思を尊重し、治療方針や退院後の生活について意思決定プロセスガイドラインに沿った意思決定の支援をします。
長期の入院でも心身機能の維持・回復のため、看護やリハビリテーションを継続して提供します。
患者さんの栄養状態、皮膚の状態の改善には、栄養対策チーム・褥瘡予防対策チームで積極的に支援しています。
病室やデイルームなどは、長期療養に対応したゆとりある設計で、安心して快適な療養生活を過ごしていただけます。
また、時候に合わせたレクリエーションを行い、楽しんでいただけるよう工夫しています。

食べるリハビリ

多職種で連携して口腔ケアや摂食機能療法(食べるリハビリ)の充実に力をいれています。
日常生活で全面介助が必要な患者さん、口から食べることが難しい患者さんにも、食事介助の工夫や口腔ケア、食べるリハビリを積極的に行っており、回復されるケースがあります。

口腔ケア・摂食機能療法
リハビリ時間以外のリハビリ

リハビリスタッフが行うリハビリは、1日2~3時間ですが、それ以外の多くの時間の過ごし方も機能回復を図る上で重要と考えています。
このため当院では、リハビリスタッフ以外の病棟スタッフも生活リハビリテーションを意識して、継続的なケアを行っています。

生活リハ24h
患者さんご本人が居たい場所での生活を支援

患者さんに1分1秒でも長く居たい場所で過ごしていただくため、退院後も先を見据えた生活が送れるよう、専門職種で連携し支援します。
患者さん・ご家族の負担をできるだけ小さくし、不安や悩みをひとつひとつ解消できるよう、看護・介護方法の指導を行います。
また退院後もお電話で療養上の相談をお受けしており、地域の医療介護の専門職種で在宅での生活を支援できる体制を作っています。

病棟の実績

療養病棟実績(2023年度)
項目 当院 参考指標(※1)
平均在院日数 112.1日 321.3日
在宅復帰率 87.2% 40.5%
経口摂取回復率 (※2)
(非経口摂取 → 経口摂取)
14.3% -

※1 厚生労働省令和4年度調査入院・外来医療等における実態調査より療養病棟入院料1を算定する病棟における平均値(令和4年8月~10月) ※2 経口摂取回復率:全く口から食べる事ができなかった方が、三食とも口から食べられるようになった割合(死亡退院除く)。